アントロポゾフィー胎生学(65)
2011-04-13


7.3.1 時間内の構造

「体内時計」は生きている生物の生理学における普遍的な現象です。
それは、生物の身体的な物質の量と質の変化を調べることによって見いだされます。
これらの変化は時間内で特定のパターンを示すことが知られています。
これは、どんな生物でも時間内においてその境界内にある物質の組成が変動することを意味しています。
これらの変動は各生物にまったく特有で、主に太陽によって引き起こされます。
太陽は生体のリズムをセットするため、時間生物学では太陽を「time setter」と呼んでいます(ドイツ語では Zeitgeber)。
めいめいの生物は、太陽のサイクルと独自の関係を結んでいます。
すなわち、生きている生物と昼夜のサイクルには特徴的な関係があります。
生物の身体的な組成は、昼または夜の状況に対してきわめて特異的です。
植物の光リン酸化および光合成、そしてヒトと動物における概日リズムは、時間がどのように生物の身体的な組成とプロセスを調整するかという例です。
生物は、ある時に物質を取り込み、次にそれを排出する可能性があります。
このために、水溶液の形をとった液性状態が必要なのです。
摂取され、また排出された物質が、生物内で「浮遊」しているのを見ることができます。
この浮遊物質は生理的法則および生物の「時間」パターンに従いつつ生物を循環するか、あるいは自然の法則に従いながら自然界を循環することができます。
[医学史]
[散文史]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット